洗濯機のトラブルは、とても困りますよね。

衣類が洗えず「近くのコインランドリーを急いで探さなければ」と焦ってしまう方も多いでしょう。

なかでも「洗濯機からの水漏れ」は最も避けたいトラブルのひとつです。

床が水浸しになるだけでなく、床材や階下の居室にまで被害が及ぶ可能性があります。

しかし、普段のちょっとした点検で水漏れを未然に防げるケースもあります。

今回は、洗濯機の水漏れの原因と、実際に水漏れが発生したときの応急処置、症状別の対処法を徹底的に解説します。

目次

• 1.洗濯機の水漏れの原因は？
  • 1）洗濯機の水漏れの原因「蛇口付近やニップル」
  • 2）洗濯機の水漏れの原因「給水・排水ホース・排水エルボ」
  • 3）洗濯機の水漏れの原因「洗濯機の下から水漏れ」
• 2.洗濯機から水漏れしたときの応急処置！
  • 1）洗濯機の水漏れの応急処置「水を止める」
  • 2）洗濯機の水漏れの応急処置「洗濯機の電源を切る」
  • 3）洗濯機の水漏れの応急処置「水漏れした床や部位を拭く」
• 3.洗濯機の水漏れの症状別の対応方法
  • 1）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「蛇口と壁の間からの水漏れ」
  • 2）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「蛇口とニップルからの水漏れ」
  • 3）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「給水ホースの場合」
  • 4）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「排水ホースや排水エルボの場合」
  • 5）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「洗濯機本体からの水漏れの場合」
  • 6）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「洗濯槽に穴が開いている」
• 4.洗濯機の水漏れの原因がわからない場合は？
• 5.洗濯機の処分方法をご紹介！
  • 1）水漏れが直らない洗濯機の処分方法「家電量販店（小売店）に引き取ってもらう」
  • 2）水漏れが直らない洗濯機の処分方法「指定引取場所へ自分で搬入する」
  • 3）水漏れが直らない洗濯機の処分方法「許可を持っている業者に依頼する」
• まとめ

1.洗濯機の水漏れの原因は？

洗濯機の水漏れは、どのような原因で起こるのでしょうか。

本項では、水漏れが発生しやすい部分とその原因をあわせてご紹介します。

1）洗濯機の水漏れの原因「蛇口付近やニップル」

洗濯機の水漏れの原因として、まず蛇口付近のトラブルが挙げられます。

蛇口付近とは、以下の箇所を指します。

• 蛇口
• 蛇口と壁の間の隙間
• ニップル

蛇口自体が劣化していたり、蛇口と壁の隙間から水漏れが発生することがあります。

また、給水ホースと蛇口を繋ぐ部品を「ニップル」と呼びます。

ニップルの劣化や接続部分の緩みが原因で、つなぎ目から水漏れする場合もあるのです。

2）洗濯機の水漏れの原因「給水・排水ホース・排水エルボ」

洗濯機の水漏れの原因として、給水・排水ホースのトラブルも多く見られます。

主なケースは以下の通りです。

• ホースが排水口や排水エルボから外れている
• ホースに穴が空いている

ここでいう排水エルボとは、排水ホースと排水口を繋ぐL字型の部品のことです。

排水エルボにゴミが詰まったり、排水エルボと排水ホースのつなぎ目が緩むことで、水漏れが発生する場合があります。

3）洗濯機の水漏れの原因「洗濯機の下から水漏れ」

給水用の蛇口付近や排水口付近以外から水漏れが発生する場合もあります。

たとえば、

• 洗剤ケース
• ゴミ取りフィルター

こういった箇所が詰まることで、洗濯機の下から水漏れすることがあります。

また、洗濯機本体の内部に原因がある場合もあります。

次項では、水漏れの原因ごとの対応方法もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2.洗濯機から水漏れしたときの応急処置！

洗濯機から水漏れが発生したら、できる範囲で応急処置をしましょう。

1）洗濯機の水漏れの応急処置「水を止める」

洗濯機から水漏れが確認されたら、まず水を止めましょう。

・洗濯機の給水ホースにつながっている蛇口を閉める

もし蛇口を閉めても水が止まらない場合は、水道の元栓を閉めてください。まずは、水漏れの拡大を防ぐことが最も重要です。

2）洗濯機の水漏れの応急処置「洗濯機の電源を切る」

洗濯機に水が注入されないように蛇口を締めたら、その後すぐに洗濯機の電源を切りましょう。

そしてコンセントを抜くことも忘れてはいけません。

洗濯機は電子機器ですので、水に濡れると火災や感電の危険があります。

濡れた手でコンセントに触れず、ゴム手袋を着用して安全に作業してください。

3）洗濯機の水漏れの応急処置「水漏れした床や部位を拭く」

洗濯機から床に水が漏れている場合は、早めに拭き取りましょう。
マンションやアパートにお住まいの場合は、階下の住人に迷惑をかけてしまう可能性があります。

一戸建てでも、床材が水で傷み、腐食する恐れがあります。

洗濯機の水漏れは、住まいにダメージを与えることがありますので、できるだけ早く水分を取り除くことが大切です。

また、どこから水漏れしているのかも確認しましょう。乾いた雑巾で気になる箇所を拭き、雑巾に水分がついた場所があれば、そこが水漏れの原因である可能性があります。

3.洗濯機の水漏れの症状別の対応方法

洗濯機の水漏れについて、症状ごとの対応方法を徹底的に解説します。

1）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「蛇口と壁の間からの水漏れ」

洗濯機の水漏れが蛇口と壁の間から発生している場合、壁内部の配管が劣化して腐食している可能性もあります。しかし、多くの場合は、蛇口と壁の間の隙間を塞ぐ「シールテープ」の劣化が原因で水漏れが起きています。まずはシールテープの確認から始めましょう。

シールテープとは、蛇口のネジ部分の隙間から水が漏れないように、ネジに巻きつけるテープのことです。劣化している場合は、次の手順で巻き直してみてください。

1. シールテープを取り外し、ネジ山部分の水分や汚れを拭き取る
2. ネジの回転方向に合わせて、弛まないように引っ張りながら根元に向かって巻きつける
3. ネジの凹凸に沿うようにフィットさせる
   

シールテープを巻き直しても水漏れが直らない場合は、壁内部の配管からの水漏れの可能性があります。

2）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「蛇口とニップルからの水漏れ」

洗濯機の水漏れが蛇口付近で発生している場合は、まず蛇口とニップルの接続部分が緩んでいないか確認しましょう。

洗濯機のニップルには、主に以下の2種類があります。

• 蛇口と一体化しているタイプ
• ネジで蛇口と接続するタイプ
  

蛇口と一体化しているタイプは、ナットが緩んでいないか確認してください。
ネジで接続するタイプのニップルは、ネジの緩みがないかチェックしましょう。

ネジやナットを締め直しても水漏れが止まらない場合は、接続部分にあるゴムパッキンの劣化が考えられます。ゴムパッキンを交換しても水漏れが続く場合は、蛇口本体の劣化も疑われますので、蛇口の交換も検討してください。

3）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「給水ホースの場合」

洗濯機の水漏れで給水ホースに問題がある可能性がある場合は、次の点を確認してみてください。

• ニップルと給水ホースの接続部分
• 給水ホース自体の劣化
  

ニップルと給水ホースの接続部分には、サビやゴミが溜まることがあります。そのため、給水ホースを通じて洗濯機に水が入らず、水漏れを起こすケースもあります。

給水ホースを外して、ホース内部にゴミが詰まっていないか確認してみましょう。

また、給水ホースが劣化して穴が空いている場合は、新しい給水ホースに交換してください。

4）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「排水ホースや排水エルボの場合」

排水ホースや排水エルボから水漏れが発生している場合は、次の方法で対応してみてください。

• 排水エルボ内のゴミを取り除く
• 排水エルボと排水ホースの接続部分を確認する
• 排水ホースが劣化して穴が空いている場合は交換する
  

衣類についていたゴミや砂、髪の毛などが排水されることで、排水エルボや排水口に詰まりが生じ、水が正しく流れず水漏れが発生することがあります。まずは、詰まりを取り除くことから始めましょう。

5）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「洗濯機本体からの水漏れの場合」

洗濯機の水漏れが、これまでご紹介した箇所からではない場合は、洗濯機本体が原因である可能性があります。

①洗剤ケースが原因の場合

近年の洗濯機には、洗剤を入れると自動で適量を投入するタイプもあります。
洗剤を入れる投入口である「洗剤ケース」は、機種ごとに指定されている場合が多いです。

洗剤ケース内で洗剤が固まってしまうと、給水ホースからの水がケースを通れず、水があふれて漏れることがあります。
洗剤ケースの中を確認できる場合は、内部の状態をチェックし、詰まりを解消しましょう。

②ゴミ取りフィルターが原因の場合

ゴミ取りフィルターは、洗濯物から出るゴミを集めて捨てやすくするための部品です。
フィルターにゴミが溜まりすぎると、排水口へゴミが流れ込み、詰まりや水漏れの原因となります。
定期的にゴミ取りフィルターを掃除し、ゴミが溜まらないようにしておきましょう。

6）洗濯機の水漏れの症状別の対応方法「洗濯槽に穴が開いている」

洗濯機の中を確認した際に、洗濯槽に穴が開いていることもあります。

洗濯槽に穴が開く主な原因は、以下の通りです。

• 経年劣化
• 洗濯時に大きな異物が混入し、洗濯槽に傷がついた
  

洗濯槽に穴が開いた場合は、自分で修理することはできません。家電量販店やメーカーに修理を依頼してください。

4.洗濯機の水漏れの原因がわからない場合は？

これまでに、洗濯機の水漏れの原因と対応方法をご紹介しました。
しかし、紹介した方法でも水漏れが直らない場合があります。そのような場合は、家電量販店やメーカーに修理を依頼しましょう。

メーカー保証や家電量販店の長期保証を利用できる場合は、修理をすることをおすすめします。

ただし、洗濯機を購入してからかなり年数が経過している場合は、「部品がない」という理由で修理できない可能性もあります。一般的に、製造メーカーが部品を保管している期間は6〜7年です。

そのため、購入から10年ほど経過している洗濯機の場合は、修理ではなく買い替えと処分方法を検討することをおすすめします。

5.洗濯機の処分方法をご紹介！

洗濯機の水漏れが直らない場合は、買い替えや処分を検討することになります。
洗濯機は「家電リサイクル法」の対象家電のため、処分方法が法律で定められています。

ここでは、家電リサイクル法に沿った洗濯機の処分方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1）水漏れが直らない洗濯機の処分方法「家電量販店（小売店）に引き取ってもらう」

水漏れの修理ができなかった洗濯機の処分方法として、家電量販店（小売店）に引き取ってもらう方法があります。

家電量販店で洗濯機の引取りを依頼する場合は、家電リサイクル法で定められた次の費用が必要です。

• リサイクル料金（2,530円税抜）
• 収集運搬料金（各家電量販店により異なる）

※一般財団法人家電製品協会「リサイクル料金　主要メーカー一覧」より抜粋

なお、新しい洗濯機を購入する際に、「修理を諦めた洗濯機のリサイクル料金と収集運搬料金を購入金額に含める」というサービスを行っている家電量販店もあります。

洗濯機を購入する際には、家電量販店の店員に確認してみましょう。

2）水漏れが直らない洗濯機の処分方法「指定引取場所へ自分で搬入する」

「家電量販店に回収を依頼したかったが、スケジュールが合わなかった」「自分で運べるので費用を抑えて処分したい」という方もいるでしょう。

洗濯機を運べる自家用車やトラックをお持ちの場合は、「指定引取場所へ自分で搬入する」という方法もあります。この場合、収集運搬料金はかからず、リサイクル料金のみで処分できるため、費用を抑えてリーズナブルに処分することが可能です。

3）水漏れが直らない洗濯機の処分方法「許可を持っている業者に依頼する」

名古屋市で洗濯機を処分する場合は、次の業者に依頼することを推奨しています。

• 名古屋市一般廃棄物事業協同組合
• 一般廃棄物収集運搬業許可業者

ただし、「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っていても、「食品循環資源に限る収集運搬許可業者」は対象外となります。

名古屋市のホームページには、「名古屋市一般廃棄物事業協同組合」に加入している一般廃棄物収集運搬業許可業者の情報が掲載されています。

以下の情報が記載されていますので、お近くの業者に問い合わせて、洗濯機の回収を依頼してみてください。

• 業者名
• 所在地
• 電話番号

なお、大昭工業株式会社も名古屋市一般廃棄物事業協同組合に加入しており、家電リサイクル法に基づいた適切な回収処分が可能です。

お気軽にお問い合わせください。

まとめ

今回は、洗濯機の水漏れの原因や、応急処置、症状別の対応方法について解説しました。

• 洗濯機の水漏れは、日常生活で防げる場合もある
• 水漏れが発生したら、すぐに水を止めて電源を切る
• 水漏れの原因を確認し、適切に対処する
  

万が一、洗濯機から水が漏れた際には、ぜひ参考にしてみてください。